女性ライダーブームは落ちついたといえど、我らがミス・バイクは元気元気。年に一度のドンチャン騒ぎのために、またまた全国津々浦々から集まった。ゲームあり、講習会あり、仮装ありの何でもあり。女3人集まれば……、姦しいどころの騒ぎじゃない!
ついに8回、思えば遠く
&いっぱい来たもんだ
すっかり恒例、夏の風物詩になった「ミス、ハイククラブ一万人大会」。勿論、今年もやった。やったというとしごく簡単そうだが、はっきり言ってこの大会、企画、準備、進行の総てをミスバイククラブのスタッフ(全員普通の仕事を持つボランティア)が行う。準備は3月の宿予約から始まり、大会 2ヵ月前から毎週土・日を潰してやる。ツーリングもデートもすっ放かしてやる。ひたすらやる。必死でやる。−そして、一瞬にして終る……。
7月13・14日。110人の女性ライダーが、北は福島、南は兵庫・三重から続々と千葉・犬吠埼へ集まってきた。不安そうに一人で初参加してくる人、懐しそうに「久しぶり〜」と声をあげてくる人、正に百人百色の集まり。そして、彼女たちが乗ってくるバイクも実に様々。一時期の「赤の250ロードスポーツ一色」ってのが嘘のよう。
OVER750ごろごろ、オフロード花咲り、カブあり、スクーターあり、力スタムアメリカンありで、ずらり揃ったバイクを見ていると今の流行がよくわかる。
次々とやってくるミス・バイク達を歓迎しながら、広場ではゲームとオフロード講習会が始まった。.
あめ取リ合戦で顔をまっ白にし、オフロードじゃ勢い余って藪の中につっ込んでGパン破り、いやはやみんな元気元気。(傍らでは、夜通し走った大阪のメンバーが夜に備えて仮眠してたけど)
そして、いよいよ宴会。この大会、何が目的ってこれが目的。右も左も上も下も女だらけ、何の遠慮もなしに騒ぎ、笑い、嘆り合う。
一人一人の自己紹介を聞き、それぞれのバイクライフや悩みや楽しみを聞く。その時の笑顔が見たくてやっているようなもの……。
今大会では、もう1つイベントがあった。「MBC通信」で始めている“駅伝日本一周ツーリング”のスタートだ。一人で日本一周が無理でも、日本全国の女性ライダーが一人一人手をつなげば日本一周ができる。一本のたすきが、自分の代わりに日本を回って行く。
1人の夢を、みんなの夢を乗せて、第一走者の萩谷小夜子さんがW1 の重いキックを踏み下げ、ず太い排気音を響かせて全員の拍手の中をくぐって北へ向かっていった。
いつまでこの日本一周がかかるかわからない。この大会もいつまで続けられるかわからない。継続は力なりというが、このようなイベントや企画を毎年続けるというのは並大抵の努力じゃない。今はただ、大会でかい間みた女の底力に驚き期待するのみ。
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