青い東北の空に笑顔が弾けました。
みんな、365分の2だけを共有する仲間達です。
全く違う地で、全く違う生活をしている仲間です。
見てごらん、よく似ているでしょ、誰かさんと。
そう、これを読んでいる、見ているあなた達と。
バイクで集まるだけで、みんな素敵な笑顔になるんです。
女性ライダーばかりの笑顔を見ましたか。一人一人に個性があると思いませんか。そして、バイクに乗りたくなりませんか。
「第17回、ミスバイク一万人大会」17年間続く、女性ライダーのミーティングです。元々は山村レイコさん(旧姓三好礼子さん。ラリーストでエッセイスト。日本人女性唯一のパリ・ダカールラリーの完走者です)が始めたイベントです。
17年前、まだ女性ライダーが珍しかった時代に「女性だけで集まってみたい」との彼女呼びかけに応じて、ボランティアの女性スタッフが集まり、企画、運営の全てを女性ライダーの手で行うこの大会が生まれたのです。
それから毎年1年に1回、日本のどこかで開催しています。そして、日本中から毎回平均100人の女性ライダーが集まってきます。年齢層は幅広く、今年も親子の参加が二組ありました。これだけ長くやっていれば常連さんも多く、その殆どの人が結婚しています。
女性は結婚すると、殆どの人の生活は変化します。その生活において「バイク」は決して自由な乗り物ではありません。それは男性も同じでしょうが、やはり女性の比ではないのです。
けれど、彼女たちは乗り続けています。例え何年か育児のために離れていたとしても、この場に帰ってきます(無論、"帰ってこない"人も多いのですが…)。滅多に「楽しい」この単純な一言が持っ重みを彼女たちは知っている乗らないとしてもバイクを大切にしています。それは、この場が楽しいから。そして、やっぱりバイクが楽しいから。単純明快。だからこそ続くこともあるのです。
集まって特に何をするということはありません。一晩だけ、女性だけで、宴をするだけです。それぞれが1年に1回だけ会う友達を作るだけです。それだけがやっぱり「楽しい」のです。
アンケートを取ってみました。
「どんな男性ライダーが理想ですか」驚くことに殆どの人が「さりげなくバイクに乗っている人」と答えました。深い思い入れはあるけれど、それをこれ見よがしにしない人を理想としています。『まるで、ミスバイクの人達のようだ』と思いました。バイクに乗ることは偉いことではありません。でもバイクに乗ることが自然であることは素敵じゃないですか。ミスバイクに集まる多くの人が、その自然さを見せてくれます。その姿を見る度、スタッフは「また来年も」と思ってしまいます。
今年は、例年と違って完全なフリースタイル(特に時間を決めて自己紹介等をしなかった)形式でした。そのため、初めての人が輪の中に入りにくいことがありました。来年はその辺を改善したいと思います。「楽しい」の時のために。そして、まだ見ぬミスバイクに出会うために。また!
(レポート/スタッフまりこ)
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