第15回1万人大会

日時
1998年7月19日(土)〜7月20日(日)
場所
石川県富来町 とぎ荘

ミスターバイク誌 第15回ミスバイククラブ 1万人大会記事より

真夏の夜の夢がみんなの元気の素!?

「パワーをもらいに来ました」この大会でよく聞く言葉。でもそれは誰か一人のパワーをもらうのではなく、一人一人がそれぞれにみんなからパワーをもらい、知らず知らずにみんなへパワーを与えている。そして大会が始まってから15年という年月は「女性ライダー」という珍しさをなくした。けれど様々な障害があっても自然体でバイクに乗る女性を生み出した。たくましく、したたかなミスバイクを。MOREPOWER!来年も!!

だからミスバイク大好き

女性ライダーがまだ珍しかった時代、“女性ライダーだけで集まってみたいね"と始まったこの大会。気がつけばもう15回。女性ライダーはもう珍しくありません。そのかわり、真剣に、でも自然体で乗っています。そんな女性ばかりが集まる大会を、ミスバイクの魔力にとり憑かれてしまった ?6代目リーダーがレポートしてみました。

友達100人できるかな♪
(準備)
'98年の年明け、ミスバイクの友達からの年賀状。「今年も一万人で会おう」「今年はどこでやるの?」そんなみんなからの年賀状で、あー今年も頑張るかあーと、よっこらしょと腰を上げ、スタッフは2月には愛読書が国民宿舎ガイドになり、隠し芸をビデオ取りして自分達の隠し芸のために研究を始める。「海の近くがいいね」が今年の会場選びのテーマ。しかし海の日の3連休は3月の時点でどこもいっぱい。太平洋側関東近辺から電話攻撃するも、どこも予約が取れない。段々と北へ向かい、いつの間にやら日本海。さらに南下して、ついに予約が取れたら能登だった……。

(出会い・再会)
18日は朝から快晴。きっと全国のミスバイク達のエネルギーが能登に集結して、雨雲を寄せ付けなかったんだね。しかし、受付開始の14時には到着者はまだ5、6人。関東4割、関西4 割の参加者を考えると場所柄こうなることは予想できた。でも「みんな来れるのかしら?」とちょっぴり不安がよぎる。
宿は坂の上。バイクの音が下から聞こえてくると、駐車場係りが飛び出していく。あっ知ってるバイク、初めて見るバイク。ヘルメットの下は懐かしい顔かな、初めての顔かな。そう思いながら駐車場の奥でバイクが入ってくるのを眺める。私がスタッフになって11回目の1万人大会だけど「いよいよ始まるよー」っていう感じのこの時は何年経ってもドキドキワクワク。
1台また1台と少しずつ駐車場にバイクが増えていく。今年もでっかいバイクが多いなあ。
腕相撲には少々の自信があった私は駐車場の隅で腕相撲大会を試みた。私に勝ったらかき氷作らせて貰います。負けたら自分で作ってね。なあんて、なぜか4人目からずーっと氷をかき続けている私。でっかいバイクが増えただけのことはあるのね、とちょっと自信消失。
受付では、並べられた参加者の名札を見ながら〃○○ちゃんも来るの〜?"とチェックする人がいる。別に約束したわけでもなく、連絡とりあったわけでもなく、ここに来ればまた会えるとみんな確信しているのだ。

(乾杯)
乾杯の始まる6時には参加者の9割が宿に到着。今年の参加者は86名と例年に比べ多少こじんまり。でもそれはそれでみんなの顔がしっかり見渡せていい。
スタッフがみんなの自己紹介を読み上げていく。呼ばれた人は立ち上がりお顔拝見。北は福島から西は広島まで。個性溢れる元気な顔、顔。
こうやってみるとここ2、3年の人と今年初めての人がとっても多い(初参加の人3割)。
毎年毎年初めての人が増えて初めて来た人がまた次の年も来てくれる。そしてまた新しい友達ができる。これぞすばらしい友達倍増計画。実際、そう。私も。

ビッグバイクが半数近く……!
全86台中、ビッグバイクは35台!ニンジャ、ブラックバード、
VTR、TRX、V-MAX、ハーレー…。

昼間はアレやコレややってます
△腕相撲付きかき氷屋さん、開店中。食べるなら力ずくで!?
△ゆかた着付け教室、開講中。スタッフが講師。パソコン教室もあり。
△恒例になったプルトップ集め。中には自分の荷物より多い人も。
でもたくさん集めた人だけが凄いわけじゃない。来た人やその周りの人が、ちょっとずつ集めてきたっていう事実が嬉しい。コレはアルミ以外を選別中写真。解決!ミスバイク熟女!?
(座談会)
年齢も経験も職業も違う、共通項は女&バイクだけの86名。せっかく集まったのだから悩み事や疑問、何でも聞いてみよう。一人ぐらいは解決してくれるかもと、座談会をやってみた。あらかじめ書いてきて貰った質問事項の中には、バイクの事、仕事の事、男の事、日焼けや腰痛のことまで質問テンコ盛り。
「彼氏がバイクに乗らないんです。そんな人はバイクにはどれくらいの頻度で乗りますか?」ここで熟女は「乗りたいときに乗る。ツーリングに行きたいとき行く、男なんか関係なし」ずばっと一発即答。
「家事と育児と仕事の両立はどうしてますか?」には「全部適当にやる」 (笑)。そうして今の貴女がいるのですね。普段の生き様を見ているようで面白い。〃私がやってきたんだからあなたも大丈夫〃そんな妙な説得力がある。
そしてハゲ?には育毛シャンプー2001、腰痛にはこのつぼor腰痛体操と、具体的なお答えもみんなからバンバン出た。
ふ〜ん、なるほど、為になる。
もっと聞きたい。座談会はまたやりたいな。

(宴会)
そして恒例スタッフの出し物。今年は真剣勝負の一発芸。これはスタッフの一万人大会用秘蔵ビデオから見つけた中国雑技団をまねたもの。本番終わって一番拍手喝采してるのはスタッフ自身。地方スタッフはそれぞれ「松ね」とか「天女ね」などと意味不明な指令を留守電に残されたきり。にも関わらず、当日はしっかり松の格好や天女の衣装を用意してきて、音楽がかかれば自然と体が動く。ここぞ、スタッフの団結力の見せ所。
「みんなが期待してるから今年も」と言いつつ、実はスタッフ全員の自己満足集大成だったりする。
(天の川とむかで)
夜は私たちを祝福するかのような満天の星空。外で天の川鑑賞に浸る人もいる。「違うメンバーで2回も天の川を見に行っちゃった」と夜中の2時頃宴会場に戻って来た人もいた。
風呂場では10cmのむかで出現。
みんなでぎゃーぎゃー言いながら、排水溝に追い込みその上からシャンプーをチューチュー。
でも「え?私ぶっとい髪の毛が落ちとるなあと思うとったんやけど……」というのんきなやつもいる。ちなみに部屋ではカニがでたそう(爆)。「会場が遠い」って意見もあったけど、こんな素敵な出会いがあったから能登で良かったんだよね!?
いつか必ず会いましょう。

(解散)
あっと言う問に別れの朝。
「またねー」と手を振って別れます。ここからさらに旅に出る人、逆に旅の終わりをここでしめた人、みんな色々です。でもこの大会を、何かのきっかけにしてくれてる。そして初参加の人、15回全部参加の皆勤賞の人途中出産、子育てやらで参加できなくて何回か抜けつつもずっと来てくれてる人たち……事情も様々です。
「また一万人に来るよ」そういうみんなの思いが、私に勇気をくれる、嬉しくなる。また来年も一万人大会をやるぞーって。
また来年、日本のどこかで同じ笑顔に出会えるよね。来てくれたみんなありがとう。来られなかったミスバイク、また来年会いましょう。
ところで今年の大会Tシャツは恥ずかしながらスタッフ全員で書いたもの。それぞれ一万人って聞いてイメージするものを絵にしてみた。
みんなは一万人大会って聞いて何をイメージする?

(一万人後の楽しみ)
私の秘かな?楽しみはアンケートを読むこと。みんなあんなに呑んで騒いでいたのに、いつ書いてくれたんだろうというほどしっかり書いてくれている。
これを読みながらもう一度一万人の余韻に浸るのが、一万人後の極上の楽しみ。アンケートを読んでいると、直接話が出来なかった人ともなんだか話した気になって、今年もやってて良かった、と思えるのです。
……だから、やっぱり、ミスバイク大好き★
3本締めでシメッ!

レポートはリーダー松居久美でした
また来年!会えたらいいね