第12回1万人大会

日時
1995年7月22日(土)〜23日(日)
場所
山形県蔵王 国民宿舎 竜山荘

ミスターバイク誌 第12回ミスバイククラブ 1万人大会記事より

100人の物語と100人の笑顔に感謝

夏が始まる7月22・23日、ドドドーンとやったぞ、第12回ミスバイクー万人大会。今年はいつもにも増してバラエティに富んだ顔ぶれで、これまたゴキゲンな女だらけの宴会だったよ。日本全国北海道から奈良までの女性ライダー総勢100名がパワー全開。まったくもって"オンナはチカラだ!"

 なんと!12回、全くもって良く続いたもんだ。それにずーっと関わっている目分にも感心しちゃうけどね。
 やっぱね、楽しいことばかりじゃないわけ。
 仕事が休みの土日に準備(たかが2日間のための会場探しやらで半年前から活動するわけよ)とかしていくうちに「自分も1万円払っているのに、何でこんなに自分の時間をつぶしてまでせにゃあかんの」と思ったりするわけ。ぽーんと放り出してしまえばどんなにか楽だろうって。そんな気持ち、私だけじゃなくボランティアのスタッフ、みんな一度は思ったと思うよ。
 けれどね、それがふっ飛んじやった。最高の夜だった。全く持ってゴキゲンな2日間だった。「バイク乗り」という共通項はあるけれど、17から50ウン歳までの女の人が一晩を一緒に過ごすんだよ。
 こんな機会って滅多にないもん。誰しもがそれぞれの生活を抱えてて、それを何とか都合してね、ここに集まってくる。笑っちゃうよ、息子のフィアンセを連れて来るお母さんが居るんだもん。男の人には刺激が強いかもしれないけど、お風呂に入って乳絞っている人が居るんだもん。凄いよね。
 バイク乗りって凄いよ。女って強いよ。毎年夏とはいえ、梅雨明けには微妙な時期にやっている。8耐になるべく重ならず、それぞれの夏休みも別に取れるようにって(スタッフの希望もあるけれど)。そのため、いっつも雨に…祟られている。

 今年も土曜日は全国的に雨で(会場の蔵王なんて途中の道がとんでもない霧)、本当に北海道や関西からの人が来れるのか心配だった。ところが来てくれるんだな、これが。途中でこけちゃって「壊れたバイクをみんなが見て、嫌な気持ちになると可愛想だから」なんて気遺う人も居たけれど「関係ないよ、そこまで来てるんだったらすぐにおいでよ」って来てもらったけど。
 そしたら次の日、壊れたメー夕ーをみんなで力ずくでひっぺがしていた(笑)そうして、ここんところいつも雨なんで、カッパ姿を見慣れてしまった。
けれどね、次の日集合写真を撮るときは必ず晴れるんだ。
 どんなに雨がひどくても、不思議だよなあ。今年なんか次の日ドぴーかんで、そのまんま梅雨明けしちゃった。予報より二日早くね。だから雨は嫌だけど、そう神経質にならなくなった。来る人は来るし、来れない人は来ない。みんなそれぞれが、自分の技量に合わせて判断している。
 そして、いろーんな事を背負って吹っ切って、ここでこうしてVサイン。
 後日手紙が来た。「1人の参加で不安でした。でも、引っ込み思案の私でさえ友達が出来ました」やってよかった。私も楽しかった。12回もやっていながら今年はつくづくそう思った。こりゃ、もうやめられませんわ!
(私的見解レポート:スタッフまりこ)